秩父・自然の博物館 Museum of Natural History in Chichibu

埼玉県立自然の博物館で開催の特別展「秩父鉱山 〜 140種の鉱物のきらめき」を観覧。写真は車骨鉱の標本。

I visited Saitama Museum of Natural History, Nagatoro Town, Saitama, to see a special exhibition of Chichibu Mine. The picture is a bournonite specimen.


行こう行こうと思ってつい先延ばしにしていたが、ようやく埼玉県長瀞町の「自然の博物館」で開催中の秩父鉱山展に行った。車骨鉱(PbCuSbS3)は鉛、銅、アンチモンをふくむ、比較的産出がまれな硫化鉱物。秩父鉱山産の車骨鉱は国内では有名であるが、きれいな標本がたくさん展示されていて感動した。

Gold specimens from Daikoku deposit. "Gold wire" with sphalerite is seldom found in the world except for Chichibu mine.

Left: Gold wires embedded in sphalerite. Right: Bournonite.

自然金の標本もすばらしい。「糸金」あるいは「ひげ金」という、ひも状、リボン状の金(ただし銀を10%程度ふくむ)があって、こんなのが産出すること自体、大変めずらしいそうだ。秩父鉱山は、江戸時代にはおもに金山として開発された。こんな金を山の中でみつけたら、、、まさに一攫千金。近代以後は、鉛、亜鉛、鉄などの金属を採掘し、現在は結晶質石灰岩を産している。

写真はないが、毛鉱(もうこう Pb4FeSb6S14)という、鉛、アンチモン、鉄をふくむ硫化鉱物の標本が圧巻だった。名前の通り、結晶が細長く針状に成長して、まるで毛のような鉱物なのだが、その標本は、直径 30 cm はあろうかという晶洞(鉱脈の中の空洞)の内側に毛鉱がびっしりとくっついていた。

会期は来週(1月14日)まで。

長瀞の岩畳。冬場は水が少ないので「ライン下り」はおやすみだが、代わりに「こたつ舟」が回遊していた。多少、風はあったが、のどかな舟遊びだった。

そのあと、夕暮れ近く、宝登山(ほどさん)のロープウェイに乗ってロウバイ園をみた。来週からロウバイ祭りが開催されるそう。

復刻版地図帳 昭和48年版 帝国書院 より