堤の古雛 Old Tsutsumi Hina Dolls
Shown below are old clay dolls probably manufactured in Tsutsumi, Sendai City, Japan, and displayed for celebration at Hina-matsuri (doll festival) on the 3rd of March. 1. 女雛 高さ 10.6 cm、幅 16.0 cm、奥行き 11.7 cm 繊細なお顔の描き方、蘇芳(すおう)からとったとされる着物の独特な赤色など、江戸時代の堤人形の特徴をじゅうぶん備えている。背はそれほど高くないが、着物の裾が後ろ側にかなり広がっており、存在感がある。ふつう土人形は背面の彩色を省くが、これは全面色が塗られている。庶民(といってもそれなりに裕福な家庭だったとおもうが)のひなまつりを華やかに彩ったものとおもう。 骨董市でこれ一点のみ手に入れた。現在、仙台市でつくられている堤人形にもこれとおなじ型の人形があるようだ。 2. 小さな男雛 高さ 10.1cm、幅 9.8 cm、奥行き 5.3 cm 面相や着物の色あいなどからして、これも江戸期からせいぜい明治初期頃の堤だろう。着物にはなにか花火のような文様が描かれているが、これは菊の花が簡略化されたものかもしれない。背面も彩色されている。かなり小型の雛人形である。すでに示した女雛よりは安価で、量産されたタイプだったと想像される。 これも別の骨董市で、これ単独で手に入れた。天神さまのようにも見えるが、着物に梅鉢文様が描かれていないので、雛人形と考えられる。ネットで画像検索すると、仙台市歴史民俗資料館の所蔵品に類品があるようだ( こちらのページ を参照)。 3. 大きな男雛 高さ 14.6 cm、幅 16.0 cm、奥行き 7.0 cm これはネットオークションで産地不明の人形として手に入れたのだが、全体のつくり、とくに襟のあたりの表現は、堤人形、または堤の影響を強く受けた産地の人形であることを示唆する。裏面の彩色を省略しており、また絵の具の質感も前の2つの雛人形とは異なる。明治時代の作か。 本来は女雛と対にな...