染付 宝物文 Treasure
18世紀 18c
口径 width 52 mm / 高さ height 58 mm
天狗の隠れ蓑(かくれみの)が二面に描かれている。おめでたい絵柄で、宝文ともよばれる。地の文様は、花びらを幾重にも並べたものらしい。腰の文様は通称「袴(はかま)」で、古伊万里の猪口にはよく描かれる。口べりの裏側の文様は四方襷(よほうだすき)、そして見込みには五弁花(ごべんか)、すべて古伊万里の猪口のお約束を踏襲している。ちなみにこの五弁花文様だけでも、見る人が見れば、つくられた時代がわかる、と言われている。末尾に写真をのせた。右側は、すでに掲載した蛸唐草の猪口である。
Treasure and flower petal pattern. The item is a magical coat of "Tengu" (long-nosed goblin). If you wear it, you become invisible. The picture below shows the five-petal flower symbol at the bottom, which is typical of Old Imari cups. The previous Tako-Karakusa cup is shown in the right as a reference.