亀山盛の青鉛鉱 Linarite from Kisamori
秋田県大仙市協和船岡 亀山盛鉱山
Kisamori Mine, Kyowa Funaoka, Daisen City, Akita, Japan
幅 width 75 mm / 重さ weight 245 g
青鉛鉱(PbCuSO4(OH)2)は銅と鉛を 1:1 で含む硫酸塩鉱物で、濃い青色がきれいである。母岩のすきまには自形結晶もみられる。銅をふくむ炭酸塩・硫酸塩鉱物にはきれいな色のやつが多い(孔雀石とか)。
黄銅鉱や方鉛鉱などの鉱脈が地表付近に存在すると、空気やら地下水やらの作用で変質し、(銅や鉛の)2次鉱物ができる。こういうのが濃集した部分を、鉱床の酸化帯とか2次富鉱帯などと呼ぶ。有用金属元素が通常の鉱脈よりも濃集しているので、そう呼ぶ。亀山盛鉱山はこの酸化帯が発達しているらしく、2次鉱物の宝庫として国内では有名である。この標本は京都の大江理工社でみつけた。
One of secondary minerals of veins including galena and chalcopyrite. There are small but beautiful blue crystals in a rock’s cavity. Kisamori mine is famous in Japan for various secondary minerals occurring in the oxidizing zone.