高沢鉱山 Takasawa Mine
秋田の鉱山跡探訪シリーズのさいごは高沢鉱山(仙北市西木町桧木内)。ここは明治〜大正に銅を掘り、戦後ふたたび開発をこころみたが発展しなかったらしい。 I visited Takasawa mine (Hinokinai, Nishiki-Machi, Senboku City, Akita), which was a small copper mine in Meiji to Taisho period. そもそもこんなマイナーな鉱山跡に行こうとおもったのは、秋田県鉱山誌(秋田県鉱山会館 2005)という本に、旧坑や「大露頭」の位置がのっている地図があって、いかにも興味深かったのと、秋田内陸縦貫鉄道の駅から近く、この路線に一回乗ってみたかったのが、その理由である。角館駅から約20分で羽後長戸呂駅に到着。そこから長戸呂集落をとおりすぎて、高沢川をさかのぼる林道をゆく。上流からパイプが何本もひかれているのは、長戸呂集落の簡易水道か。 The reasons why I visited such small mine were that there were old tunnels and "big" outcrops according to a book about mines in Akita, and that the mine was close to a railway station of Akita Nairiku Line that I wanted to ride. It takes 20 minutes from Kakunodate station to Ugo-Nagatoro. The mine is located upstream of Takasawa river behind Nagatoro village. 高沢鉱山跡の地図。坑道等の位置は秋田県鉱山誌の図版による。 「なべたら旧坑」へ通ずる沢は大きな砂防ダムで塞がれている。下草生い茂る急坂の迂回路はあきらめ、上流の「大露頭」をめざす。沢をさかのぼると、おそらく古い坑道の入口とおもわれる「穴」があり、土のうで塞がれていた。「大露頭」といっていいのかどうかこころもとないが、黄鉄鉱の粒がキラキラ輝く岩肌があった。鉱脈本体はどこか別にあって、そ