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Showing posts from July, 2020

千代の富士の命日

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谷中をとおりかかったら、ふときょうは千代の富士の命日ではないかとおもってしらべたらやっぱりそうだったので、お参りしてきた。お墓は玉林寺の境内にある。 千代の富士の銅像。 玉林寺。住所は台東区谷中1-7-15。 ことしはコロナ禍で大相撲も変則的な日程なので、東京場所中に命日をむかえた。照ノ富士が朝乃山に勝って、復活幕尻優勝もみえてきた。二横綱一大関が休場する非常事態のなか、この役者が場所を盛り上げてくれている。正代、御嶽海、大栄翔、隠岐の海の三役四力士が全員勝ち越しをきめた。全員二桁、全員大関への足がかり、の可能性もある。 ひげをはやした精悍な顔つきでぶつかり稽古をつける在りし日の横綱千代の富士。5月にNHKでやってたテレビ番組より。

硬度による四面銅鉱の鑑定 Hardness Test for Fahlore

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挑戦者を待ち受ける今回の主役の蛍石(アメリカ・イリノイ州産)。八面体のへき開片で一辺の長さは約 37 mm ほど。 Fluorite from Illinois, USA, waiting for the challengers. A cleaved octahedron with a ridge length to 37 mm. 加藤昭氏が執筆された「硫化鉱物読本」(関東鉱物同好会編、1999年)という冊子を 行きつけの白山の店 で先日入手した。硫化鉱物に関する一般的知識と主要な硫化鉱物の各論がしるされている。その「砒四面銅鉱」の項に、 「安四面銅鉱との識別は、硬度(蛍石のへき開片の間でこすると安四面銅鉱は粉末が出るが砒四面銅鉱は蛍石に傷がつく)や比重で」 おこなうことができる、とあった。蛍石はモース硬度 4 の標準物質であるのに対して、 砒四面銅鉱の硬度は 4 ~ 4½、そして安四面銅鉱のそれは 3 ~ 4 なので、たしかにかくあるべきだ。 手元に適当な蛍石のへき開片がなかったので、ふたたび白山におもむき、上の写真のような紫色の、試金石とするにはもったいないくらい立派な標本を入手。以下、実験の記録。 Akira Kato wrote in his book, which I recently obtained at a mineral and fossil shop in Hakusan, Tokyo , that comparison of hardness of fluorite (the standard mineral of the Mors scale hardness: 4) and fahlore can tell whether the fahlore is arsenic-rich tennantite (hardness: 4 ~ 4½) or antimony-rich tetrahedrite (hardness: 3 ~ 4). As I didn't have a suitable fluorite, I went to the shop again and obtained a piece of fluorite that might be too beautiful to b

鳥 Birds

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上野・不忍池にたたずむサギ(アオサギ?)。 A gray heron at the Shinobazu pond, Ueno, Tokyo. 居座り続ける梅雨前線の影響か、「我慢の4連休」のためか、上野公園は人影まばら。動物園もやってるのかやってないのかわからないくらい。それでも飲食店はそれなりに人がはいっている。 コロナ禍で都心に人が少なくなって鳥の態度が大きくなってきた気がする。鳩に関して言えば、数はそんなに変わらないようにおもうが、以前にくらべて、人間をなめてるような、ばかにしてるような態度を感じる。ヒッチコックの映画「鳥」をはじめてみたときはちょっと荒唐無稽感がつよくてわたしの星はすくなめだったが、あれは現実におこりうる、さすがヒッチコックというべき名画にちがいない。 People in the Ueno park were not many beause of long-standing rain clouds or "the patient four-day holidays". I was unaware that the Ueno zoo was open, but there seemed to be some people in restaurants. I think birds' attitude became rude after people in the central Tokyo were scarce because of the corona disaster. When I first saw Hitchcock's "The Birds", my rating was not high because I felt unrealistic. But, I realized Hitchcock made a great movie that could occur in reality. 4月おわり頃のとあるビルの玄関。 An entrance of a building in late April.

スイスアルプスの赤鉄鉱 Hematite from Swiss Alps

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Cavradi Gorge, Tujetsch, Grisons (Graubünden), Switzerland スイス・カブラディ渓谷 標本サイズ size: 53 × 47 × 28 mm 重さ weight: 51 g 薄板状の赤鉄鉱が三角の母岩の上にのった、スイスの有名産地の標本。以前ミネラルショーでみつけて、なんとなく見た目がアルプスの山のようで気に入った。 Platy crystals of hematite perched on the top of a conical piece of rock from a famous Swiss locality. I liked it at a mineral show because it looked to be a Swiss mountain. 拡大図。円の直径は約 10 mm。 The circle's diameter is 10 mm. 赤鉄鉱の板にはルチル(金紅石 TiO 2 )の結晶がくっついている。お互い一定の向きを保っていることからわかるとおり、これはエピタキシャルな結晶成長の典型例だ。この標本のルチルはサイズが小さくてやや物足りないが、それでも拡大して観察するとワインレッド色がきれいだ。その他、鉄電気石や方解石なども伴っている。 Several small crystals of rutile aligning in one direction attach to the hematite, which is a typical example of epitaxy. Though the size is small, the red color is beautiful. Schorl and calcite also exist. 補足 この標本はアルプス型脈(Alpine-type vein)の産物。アルプス山脈をつくった造山運動にともなって、地下深くで母岩(とくにこの産地では雲母片岩・片麻岩とよばれる層構造をもつような変成岩)を引き伸ばしたり押しつぶしたりする力が作用して割れ目(レンズ状の空洞で Alpine-type fissure という)が生じ、その壁面にさまざまな鉱物がじゅう

尾去沢の硫酸鉛鉱 Anglesite from Osarizawa

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秋田県鹿角市 尾去沢鉱山 Osarizawa Mine, Kazuno City, Akita, Japan 標本サイズ size: 80 mm × 63 mm × 37 mm / 重さ weight: 353 g 地味な石ではあるが、尾去沢鉱山の名産(?)のひとつ。塊状の方鉛鉱(PbS)が酸化して、周りから徐々に硫酸鉛鉱(PbSO 4 )で置き換えられたもの。黒い部分は未分解の方鉛鉱。微小な結晶の集合体で、やや緑がかった灰色をした、一見凝灰岩かなにかのようなみてくれである。小さな割れ目には径数 mm の白い結晶が成長しているが、透明感はあまりない。木下亀城・湊秀雄「続原色鉱石図鑑」(保育社)によると、尾去沢の卯酉ヒや正徳ヒの酸化帯にこうした鉱石がみられたそうだ。 This is one of the specialities of the Osarizawa mine. Massive galena is oxidized to be altered to anglesite. Unoxidized galena remains as black spheres. Anglesite is so minute that the ore looks like geenish gray tuff. White crystals of several milimeters in size can be seen in a small cavity. This kind of lead ores were seen at the Utori vein and the Shotoku vein according to a book written by Kameki Kinoshita and Hideo Minato. 方鉛鉱の劈開面が青黒く輝くところが点々とある。なんだろう。写真幅は約 50 mm。 There are small blue patches on cleavage planes of galena. The field of view: 50 mm. やや大きめの白い結晶もみえる。写真幅は約 35 mm。 Crystals of anglesite. The field of view: 35 mm.

銅仁の辰砂 Cinnabar from Tongren

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中国貴州省銅仁 Tongren, Guizhou Province, China 赤黒い辰砂の結晶。左側は等大の平行六面体が2個貫入した双晶でサイズは径 15 mm ほど。右側はほぼ単結晶のように見える。細かい石英をともなう。 Dark red crystals of cinnabar with quartz. The left is a penetration twin consisting of nearly equal rhombohedrons of 15 mm in size. The right looks to be a single crystal. 標本のサイズは 65 mm × 65 mm × 30 mm。母岩部分は苦灰岩だろう。 The size: 65 mm × 65 mm × 30 mm. The host rock will be dolostone. 光の加減によっては辰砂独特の赤みがみられる。辰砂は HgS で単純なように見えて三方晶系に属し、こういう菱面体の結晶をつくる。 The red color appears under some kind of lights. Cinnabar is simple in chemical formula, HgS, but belongs to a trigonal system, forming this kind of rhombohedron. 詳細な産地名は不明だが、おそらく銅仁市の南東部、湖南省と接する辺り(万山区)の水銀鉱床の標本とおもわれる。日本で見られるような火山性の熱水鉱床とは異なり、古生代の苦灰岩層中のある層準に塊状に水銀が濃集する部分があり、石英や苦灰石をともなって辰砂の結晶が見られ、他の硫化金属鉱物はほとんど伴わないらしい。この標本の結晶はまだかわいいもので、その数倍の巨大結晶も出たという。水銀は有毒で工業的な使用は規制されており、世界の水銀鉱山はほぼすべて閉山している。環境中に存在する水銀は、食物連鎖の上位にあるカジキ、マグロ、イルカ・クジラ類の体内に蓄積される傾向にあり、妊婦はこれらを食べすぎないように、と注意喚起されているほどだ。辰砂(硫化水銀)は有機水銀などとはちがって毒性は低いが、それでもこういう標本を家に保持す