スポーツ観戦雑感
大相撲は伊勢ヶ浜部屋の尊富士(たけるふじ)が14日目にも新入幕優勝を決めるか、という勢い。ステップを踏むというか、足をパタパタさせて小刻みに探りを入れて、相手の弱点を感知してそこを押し込むような、近年あまりみないような独特の相撲で、相撲のタイプは違うが、往年の千代大海を彷彿とさせる、、、気がする。大関まではいけるんでないだろうか?
最近、大きな大会に出るスポーツ選手が「試合を楽しみたい」みたいなコメントをする。悪いことではないと思うが、試合中にヘラヘラ声を出して笑うのが「試合を楽しむ」と勘違いしているケースを散見する。「楽しむ」というのは結果であって、目的ではない。相手の目前でヘラヘラ笑い声を出すのは、まずもってスポーツマンシップに反する。相手への敬意を欠く。自分たちのメンタルを保つ目的で笑顔をつくる、というある種の戦法なのかもしれないが、そんな姑息なやり方をしているうちは、すでにして自分たちのメンタルの弱さを相手の前で露呈しているようなもので、もう戦う以前に負けである。