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Showing posts from March, 2024

唐草文 のぞき猪口 Arabesque Nozoki-type Cup

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Top width: 53 mm / Height: 53 mm 墨はじきの手法で上下にジグザグ文様(雷文?)と蓮弁文とを配し、真ん中に唐草文様を描く。タコ唐草に似ているが、まず輪郭線を描いてそのあと中をダミでうめるという、いわゆる二重唐草で、手が込んでいる。余白が効果的で、センスがいい。鎌倉市内の骨董屋で手に入れた。 An arabesque belt is hemmed by zig-zag patterns that were drawn with a water repellent and then overpainted with blue glaze. The outlined arabesque pattern also indicates the potter spent considerable time and effort. I think the white parts are effective. I purchased it at an antique shop in Kamakura, Kanagawa.  以前紹介したのぞき猪口(左)との比較。 かれこれ20年くらい前に手に入れた鶴丸文様ののぞき猪口 とは、 二重唐草文である 縁の裏側に四方襷などの文様を描かない 高台内に一重の圏線を描き、富貴長春の銘をいれる など、デザインの共通点があり、これらが同時期に、同じ窯でつくられたものかもしれないという、ある種のロマンを感じさせる。どちらもやや肉厚で、手取りも似ている。あとどちらにもヒッツキがあって、施釉前のキズを直した形跡がある。 There are some similarities with the one that was shown in this blog before . For example, both have outlined arabesque, no painting at the inner part of the top rim, and the same four Chinese characters inside a blue circle at the bottom. I guess they were manu...

スポーツ観戦雑感

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相撲協会の instagram より。 大相撲は伊勢ヶ浜部屋の尊富士(たけるふじ)が14日目にも新入幕優勝を決めるか、という勢い。ステップを踏むというか、足をパタパタさせて小刻みに探りを入れて、相手の弱点を感知してそこを押し込むような、近年あまりみないような独特の相撲で、相撲のタイプは違うが、往年の千代大海を彷彿とさせる、、、気がする。大関まではいけるんでないだろうか? 最近、大きな大会に出るスポーツ選手が「試合を楽しみたい」みたいなコメントをする。悪いことではないと思うが、試合中にヘラヘラ声を出して笑うのが「試合を楽しむ」と勘違いしているケースを散見する。「楽しむ」というのは結果であって、目的ではない。相手の目前でヘラヘラ笑い声を出すのは、まずもってスポーツマンシップに反する。相手への敬意を欠く。自分たちのメンタルを保つ目的で笑顔をつくる、というある種の戦法なのかもしれないが、そんな姑息なやり方をしているうちは、すでにして自分たちのメンタルの弱さを相手の前で露呈しているようなもので、もう戦う以前に負けである。

神岡鉱山の鉱石 Minerals from Kamioka Mine

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ここで紹介する標本は、販売業者の言を信ずれば、すべて岐阜県飛騨市神岡鉱山で産出したものである。 All the mineral specimens shown here are from the Kamioka Mine, Hida City, Gifu Prefecture, Japan, according to dealers' explanation. #1 Calcite with Quartz, Sphalerite Size: 69 mm × 61 mm × 35 mm / Weight: 106 g 閃亜鉛鉱の基盤の上に方解石が付着する。まず扁平なそろばん玉のような結晶は、中身は透明だが、表面になんらかの鉱物が薄膜状に沈着していて暗灰色に色づく。石英とおもわれるごく細かい結晶もまぶされていて、チカチカと輝いてきれいだ。次に径 5 mm、長さ 20 mm くらいまでの柱状の物体が多数みられる。これも中身は透明な方解石とおもわれ、細かい石英が表面を覆っているようだ。方解石の柱は六角柱の単結晶なのか、あるいは別の晶相の結晶が多数連結したものなのかは不明。一見、なにかの化石みたいだ。 Calcite crystalizes on a sphalerite base. Flattened crystals are transparent inside but colored in gray due to surficial deposition of unknown minerals. Lame-like shine might be caused by minute quartz crystals. Cylindrical ones are also calcite but entirely covered by small quartz crystals. I am not sure whether the internal calcite is a single crystal of hexagonal cylinder form or an elongated cluster of small crystals. It looks like a fossil. #2 Calcite ...